「鬱のメカニズムに気がついたのは、治療中の患者の中に風邪を引くと鬱になる人がいたためです。」

「風邪を引いただけで鬱になってしまうのですか」と町会長。

「その人だけでなく、他にも風邪で鬱になる人がいました。肝機能が低い人は風邪を引いて肺の機能が低下し、経絡の連鎖で腎虚から肝虚になったとき、頭部の筋肉が委縮して頭の可動性が低下します。さらに経絡の連鎖で心機能が低下したとき、心臓を防御する反応として起こる脾虚によって、頭の可動性が低下すると鬱になってしまうのです。」

「なるほど。人間の場合も頭の可動性が低下することによって鬱になるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。整体とかカイロプラクティクなどが、悪化した関節の可動性を上げるための治療法であることは理解しやすいと思うのですが、鍼灸も固くなって可動性が悪化した皮膚や筋肉の可動性を上げることによって、内臓の機能を上げます。」

「体に問題がある人は、体の可動性を上げれば改善するということでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。皮膚も含めて人間の臓器は、可動性が上がると機能が上がり、可動性が低下すると機能が下がるという特徴を持っています。脳も可動性が低下すると機能が低下するので、督脈の気が止まると鬱になってしまいます。」

「気が流れているというのは、指で触ったとき、かすかにモワモワと動いているということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「督脈の気が止まるというのは、頭の中心線上に触ったとき、この動きが無くなってしまっているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕の仮説では、頭の皮膚の可動性は脳の軟膜の可動性と連動していて、脳の軟膜の可動性が低下すると脳の機能が低下します。軟膜の可動性がなくなると鬱になると推定しています。」

「脳の軟膜の可動性は、どうやって調べたのですか」と町会長。

2019/12/26

※天才系は、脳の可動性が低下した場合、鬱的な症状を感じることがあっても、鬱病にはならないように進化している。しかし、脳の可動性が極端に低下すると統合失調症になる。統合失調症の東洋医学的な治療は頭部の可動性を上げることによってできるが、本人に病気だという自覚がないため、現実問題としては難しい。

2022/11/3